恒例の…logまとめ。
"先日配信が始まった『インクレディブル・バルク』はこんな映画です。"
何処かの誰かが、簡易的に作られたショートムービーをTL(タイムライン)にアップする。
私が長くいた業界でも、実写ではないが見慣れたものだった。
…若い世代からは、「引き算」のような話が出ていて。なるほど。10年程の間に、それを表現する呼び方は随分変わっている様だった。
私は若く見られるが、過去、「旧」と呼ばれるような、微妙とも言う環境の映像産業にいた。
意味は分かるよ。「足し算」をした。
↑こういった作りの映像を「プレビズ」…って言うんです。企画の場合、このくらいの品質でも「構成」が分かるので、後に製作、品質の相談等(予算)の交渉を昔は行いました(現在は??)。_log.
アニメーションの場合は…「コンテ撮影」や「L/O(レイアウト)撮影」、「イメージボード」等で決まる事もありますが、大抵の場合は「パイロット(プロモーションではないPV)」の低予算製作を行ってから、交渉に臨みます。_log.
予算交渉の成立後、「製作現場」が始動。制作に入ると「予算の運用が行われている」ので、この頃になると、1部は一般に公開されたりし始めます。この辺りの宣伝映像を「トレーラー(トラックの絵が走る)」と言います。_log.
プロモーションは「完成間近」もしくは「完成」、「白箱(しろばこ・タイトルが入っていない)」の状態で行われます。→PV(プロモーションビデオ)_log.
最近はどこから流れてきたのか??「パイロット版」の方のPVが、観れる機会があります。_log.
本来、「パイロット版」を観る機会があるのは、「スポンサー」や「プロデューサー」。原作者サイドやマネジメント側の人が観ます。_log.
「パイロット(飛行機の絵は飛びたった)」です。その後、交渉に臨みます。(パイロットは交渉はしない)
昔のフィルム(フィルムの切れ端の絵)の頃からです。_log.
「映像制作企業」の話です。そういった形で、TV放映用や劇場放映用の映像は、たくさん作られた時代があります。_log.
映像産業の話を連ねたからか、TLには「映画」
についての興味深い記事が流れてくる。
中身に目を通すと、キャスティングにどれだけの額面が支払われたか…が、上から下まで全ての内分けが記載されていた。
どの役割も額面だけ見ると、目が飛び出しそうな数字だが…実際、「興行収益」を考えると当然の数字。
"興行収入200億円超えの映画で全ての制作スタッフがどれぐらい稼いだかをエンドロールに表示するとこうなる(2016)"
「主演女優との撮影シーンがあったもののカットされた俳優」が1920ドル(約20万円)という項目があるのも興味深い所。
日本のアニメーション業界の平均に近い所がココ。↑_log.
そうなのだ。私達がいた業界はこんなにも違いがある。
「コンテンツ事業」を含む、「宣伝広告事業」。実写のCM(コマーシャル)相当の予算で、24分〜27分(CM挿入分を抜くと、それくらいの秒数)の長さの映像が1本納品出来た業界だったのだ。
「実写より安く出来ますよ?」
フィルムがバカみたいに値が張った時代。それは、業界のキャッチコピーでもあった。
しかし、CG(コンピュータグラフィックス)も進化して。そちらも、当初は随分と高値だったものが、一般普及から価格を下げて行き。
手描きのメリットは、「表現の違い」。
…そこが、売りへと移って行ったのだ。
人力の手作業による量産仕事。
ある日、痛烈に「作画崩壊」を只々、言われる業界となって行く。
「ブラウン管」の頃はそれでも、「労働問題」を言われるだけで、改善を目指して、それでも仕事になっていた時代。
「デジタルTV」に移り変わってからは、数年は似ていたが、早かったのだ。CGの仕上がりに並べられる企業は、そんなに多くは残らなかった。
やはり、「神」は…。
私達にとってはブラウン博士だった。
「全世界が泣いた」。_log.
それは映画に対する批判ではなく、広告業界の問題です。
昔、このような問題で組合が結成された業界でもあります。
↑ 「日本のアニメ産業」_log.
今は、どう作っているんだろう?
やはり、「液晶タブレット」が主流かな??
私達の頃は、すっかり衰退してしまったかに見えている、現在。制作本数も8割以上、少なくなった話を聞く。
産業の回復は、また別の形で「今」に繋がっていて。自分自身は、全く別の業界団体と仕事していた近年がある。
まだ、「今の時代」を正確には追えない。
「追っかけている」が、日常で、タイムライン。
ここまでを想う事はなかった新時代だ。
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